昭和十八年新潟県長岡市に生まれ、県立長岡高等学校を卒業後、油絵を目指して修行、以後七宝制作に従事する。
絵画的七宝表現に根ざした額絵、飾皿、ワインカップ等伝統に基づく新しい七宝を開発。
特に近年富岳、桜の魅力に惹かれ独特の七宝富士山シリーズ、薄墨桜シリーズに専念のかたわら、新人育成に努め、現在に至る。
昭和38年
油絵新潟県展賞受賞
行動美術協会展入選
昭和39年
全国県展選抜展(文部省主催)・文部大臣賞受賞
独立美術協会展入選
昭和40年
上京・七宝を始める。
昭和50年
東京国際七宝展出展
昭和56年
創作七宝「逸」工房設立
平成元年
八号玉花瓶 銀張 金彩舞鶴文 外務省お買い上げ
ローマ法王・聖ヨハネパウロ二世に贈呈
平成8年
三重県伊勢猿田彦神宮 御遷宮に際し神話絵七宝飾皿制作依嘱
平成9年
尺二寸丸飾皿 金彩 牡丹文
(財)東京都福利厚生事業団お買い上げ
平成25年
埼玉県より彩の国の優秀技能者として表彰を受ける
平成30年
厚生労働省現代の名工受賞
令和2年
黄綬褒章受章
経典に依り異論はあるが、金・銀・瑠璃(ルリ・紫水晶)・玻璃(ハリ・水晶)・蝦蛄(シャコ・甲殻類)・珊瑚(サンゴ)・瑪瑙(メノウ・石英、蛋白石)の7種に宝物に匹敵する美しさを有することからと伝えらています。
B.C.3000~B.C.1000頃古代ギリシャ東南部、ミケーネ文明(青銅器文明)のキプロス島での起源とされています。
この七宝の技術は永い年月の間に印度(マウリア朝B.C.324~B.C.187アショーカ王、クジャク王朝)仏教の繁栄から中国に渡り朝鮮半島からB.C.400~A.C.300頃の弥生時代に青銅器、鉄器、仏教文化と共に伝来したとされています。